経営戦略マネジメント|システム監査技術者試験
この分野には 28問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は脅威(6問)・組織(3問)・廃棄(2問)・投資(2問)・調達(2問)です。問題が多い回は令和6年度 秋期(2問)・令和5年度 秋期(2問)・令和4年度 秋期(2問)です。
外を見るか内を見るか、どの二つの軸で切るか
経営戦略の分析手法は、まず何を対象に見るかで分けます。自社では動かせない世の中全体の動きを見るのがPEST分析で、法規制は政治、景気は経済、流行は社会、新技術は技術の切り口に当たります。業界の構造を見るのがファイブフォース分析、自社の内側の経営資源を見るのがVRIO分析です。
ファイブフォース分析は、中央に競争業者間の敵対関係を置き、外から入ってくる新規参入者の脅威と代替品の脅威、取引の上流からの売り手の交渉力と下流からの買い手の交渉力を合わせた五つで、業界の収益性を読みます。VRIO分析は、経済的価値・希少性・模倣困難性・組織の四つの観点で、経営資源が競争優位の源泉になるかを評価します。
二つの軸で四つに分ける枠組みは、軸の名前で見分けます。PPMは市場成長率と相対的市場シェアで事業を花形・金のなる木・問題児・負け犬に分けます。シェアが高いと資金が入り、成長率が高いと投資で資金が出ていくので、低成長・高シェアの金のなる木が資金源になります。アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場を既存と新規に分け、市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化という成長の方向を示します。
四つの視点で戦略を実行に落とすのがバランススコアカードで、財務・顧客・内部ビジネスプロセス・学習と成長の視点ごとに目標と指標を置きます。競争上の地位では、全方位で市場全体を狙うリーダ、差別化で上位に挑むチャレンジャ、隙間市場に集中するニッチャ、模倣で費用を抑えるフォロワと、立場と戦略を組にします。
価格とマーケティングでは、導入期に低い価格でシェアを取るのがペネトレーション価格、高い価格で早く回収するのがスキミングです。利用者の口コミで評判を広げるのがバイラルマーケティング、POSデータから一緒に買われる商品の組合せを探るのがマーケットバスケット分析です。
LTVは、1人当たりの年間の利益に、各年に残っている顧客の割合を掛けて足し上げます。初年度は1、次の年は維持率、その次は維持率の2乗が残ります。知識の扱いではSECIモデルが、共同化・表出化・連結化・内面化の順に、暗黙知と形式知のどちらからどちらへ移るかで四つの段階を区別します。
この分野で出た問題
- 令和4年度 秋期 問25ある顧客層の今後3年間を通しての,年間顧客維持率が40%,顧客1人当たりの年平均売上高が200万円,売上高コスト比率が50%と想定される場合,今後3年間のLTV(顧客1人当たりの生涯価値)は何万円か。ここで,割引率は考慮しないものとする。
- 平成29年度 春期 問25ファイブフォース分析において,企業の競争力に影響を与える五つの要因として,新規参入者の脅威,バイヤの交渉力,競争業者間の敵対関係,代替製品の脅威と,もう一つはどれか。
- 令和6年度 秋期 問24J.B.バーニーが提唱したVRIOフレームワークにおいて,自社の競争優位性を評価するための視点はどれか。
- 平成30年度 春期 問24LBOの説明はどれか。
- 平成28年度 春期 問25SECIモデルにおける,内面化の説明はどれか。
- 令和2年度 10月 問24VRIO分析はどれか。
- 令和6年度 秋期 問25アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。
- 平成30年度 春期 問25ジェームス L. ヘスケットらが提唱したサービスプロフィットチェーンの説明はどれか。
- 平成23年度 特別 問25ナレッジマネジメントのプロセスモデルであるSECIモデルにおいて,Iに入るものはどれか。
- 平成31年度 春期 問24バイラルマーケティングを説明したものはどれか。
- 平成27年度 春期 問25バランススコアカードを説明したものはどれか。
- 平成21年度 春期 問25バランススコアカードを説明したものはどれか。
- 令和4年度 秋期 問24バリューチェーンでは,付加価値を生み出す事業活動を,五つの主活動と四つの支援活動に分類している。支援活動に該当するものはどれか。
- 令和5年度 秋期 問24ファイブフォース分析は,業界構造を,業界内で競争が激化する五つの要因を用いて図のように説明している。図中のaに入る要因はどれか。
- 平成24年度 春期 問24ブランド戦略のうち,ブランド拡張を説明したものはどれか。
- 平成22年度 春期 問25プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)において,投資用の資金源と位置付けられる事業はどれか。
- 令和3年度 秋期 問24ペネトレーション価格戦略の説明はどれか。
- 平成29年度 春期 問24マーケットバスケット分析を説明したものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問25企業が実施するマクロ環境分析のうち,PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。
- 平成31年度 春期 問25企業が実施するマクロ環境分析のうち,PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。
- 平成24年度 春期 問25企業が実施するマクロ環境分析のうち,PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。
- 平成26年度 春期 問23企業の競争戦略におけるリーダ戦略はどれか。
- 平成28年度 春期 問24市場成長率と相対的市場シェアから,市場と企業の関係を分析し,自社製品や事業についての最適な資源配分方針を求めるための手法はどれか。
- 令和5年度 秋期 問25消費者行動研究者ヘンリー・アサエルは,消費者と製品との関わりの程度と,消費者がブランド間の違いを知覚できる程度によって,消費者の購買行動が異なるとし,図に示す四つの製品タイプ(型)を導出した。この図において,不協和低減型に分類される製品に対する消費者の行動はどれか。ここで,ア~エは,いずれかの型に対する消費者の行動に該当するものとする。
- 令和2年度 10月 問25部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。
- 平成23年度 特別 問24需要の価格弾力性を説明したものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 17年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。