平成23年度 特別 午前Ⅱ 問6
プロジェクトの時間
クラッシングに関する問題
スコープを縮小せずにプロジェクト全体のスケジュールを短縮する技法の一つである“クラッシング”では,メンバの時間外勤務を増やしたり,業務内容に精通したメンバを新たに増員したりする。“クラッシング”を行う際に,優先的に資源を投入すべきスケジュールアクティビティはどれか。
- ア業務の難易度が最も高いスケジュールアクティビティ
- イクリティカルパス上のスケジュールアクティビティ
- ウ資源が確保できる時期に開始するスケジュールアクティビティ
- エ所要期間を最も長く必要とするスケジュールアクティビティ
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✓ これが正解イクリティカルパス上のスケジュールアクティビティ
解説
クラッシングでは、クリティカルパス上の作業に資源を優先して投入します。
見分ける軸は、どの作業を短くすればプロジェクト全体の期間が縮むかです。プロジェクトの所要期間は、開始から終了までで最も長い作業の連なりであるクリティカルパスで決まります。クリティカルパス上の作業には余裕日数がないので、そこを短縮すれば全体の期間も短くなります。逆に、クリティカルパスに乗っていない作業へ資源を投入しても、もともと余裕のある作業が早く終わるだけで、全体の終了日は動きません。クラッシングは追加のコストを払って期間を縮める技法なので、費用対効果の点からも全体の期間に効く作業へ絞ります。全体の期間を決めているのはどの経路かをまず確かめる、と覚えておくと見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア業務の難易度が最も高いスケジュールアクテ…:難易度の高さは、作業が全体の期間を左右するかどうかとは別の尺度です。難しい作業でも余裕日数のある経路に乗っていれば、そこに人を足しても終了日は早まらず、投入したコストが期間短縮に結び付きません。
- ウ資源が確保できる時期に開始するスケジュー…:資源を確保しやすい時期かどうかは、投入する側の都合です。その時期に始まる作業が全体の期間を決める経路に乗っていなければ、時間外勤務や増員をしてもプロジェクトの終了日は変わりません。
- エ所要期間を最も長く必要とするスケジュール…:単独で最も長い作業が、全体の期間を決める経路に乗っているとは限りません。並行する別の経路の方が合計で長ければ、長い作業を縮めても全体は短くならないので、所要期間の長さだけでは選べません。
この問題の用語
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
- スコープそのプロジェクトでやること、やらないことの範囲を指します。範囲を漏れなく分けて並べたものがWBSになります。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成23年度 特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:クラッシングに関する問題(クリティカルパス)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:ファストトラッキングに関する問題(クリティカルパス)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問4:スコープクリープに関する問題(スコープ)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問3:回帰分析の説明(スコープ)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問1:プロジェクト憲章に関する問題(スコープ)
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