令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問18
システム企画
総合評価点が最も高い改善案
システムの改善に向けて提出された案 1~4 について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては 5 段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で,次式で総合評価点を算出する。総合評価点が最も高い改善案はどれか。
総合評価点 = 効果の総評価点 - リスクの総評価点
採点結果表
| 評価項目\改善案 | 案1 | 案2 | 案3 | 案4 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 効果 | 作業コスト削減 | 5 | 4 | 2 | 4 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 | 4 | 2 | 5 |
| 効果 | セキュリティ強化 | 3 | 4 | 5 | 2 |
| リスク | 技術リスク | 4 | 1 | 5 | 1 |
| リスク | スケジュールリスク | 2 | 4 | 1 | 5 |
重み付け表
| 評価項目 | 重み | |
|---|---|---|
| 効果 | 作業コスト削減 | 3 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 |
| 効果 | セキュリティ強化 | 4 |
| リスク | 技術リスク | 3 |
| リスク | スケジュールリスク | 8 |
- ア案1
- イ案2
- ウ案3
- エ案4
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ案3
解説
重みを掛けて差し引くと、案3が7点で最も高くなります。
各評価項目の点数に重みを掛け、効果の合計からリスクの合計を引いて総合評価点を出します。重みは作業コスト削減が3、システム運用品質向上が2、セキュリティ強化が4、技術リスクが3、スケジュールリスクが8です。案1は効果が5×3+2×2+3×4=31、リスクが4×3+2×8=28で3点です。案2は効果が12+8+16=36、リスクが3+32=35で1点です。案3は効果が6+4+20=30、リスクが15+8=23で7点です。案4は効果が12+10+8=30、リスクが3+40=43で-13点です。最も高いのは案3の7点です。重み8のスケジュールリスクの点数が低い案ほど有利になる、という構造を先に見ておくと検算もしやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア案1:案1は作業コスト削減が5点と高く、効果の総評価点は31になりますが、技術リスク4点(重み3で12)とスケジュールリスク2点(重み8で16)を合わせて、リスクの総評価点が28に達します。差し引きは3点にとどまり、案3の7点には届きません。
- イ案2:案2は効果の総評価点が36で4案の中で最も高いものの、重み8のスケジュールリスクが4点あるので、リスクの総評価点は35になります。総合評価点は1点で、効果だけを見て選ぶと誤ります。
- エ案4:案4はシステム運用品質向上が5点ですが、重み8のスケジュールリスクが5点で40点分を背負い、リスクの総評価点は43になります。総合評価点は-13点で、4案のうち最も低くなります。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問18
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問11:5W1Hに関する問題(重要度)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問18:TCOに関する問題(システム運用)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問20:TCOに関する問題(システム運用)
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