令和5年度 春期 午前Ⅱ 問4
システム企画
NPVに関する問題
スマートフォン向けのアプリケーションプログラムの開発プロジェクトa~dにおいて,2年間の投資効果をNPVで評価する場合,投資効果が最大となるプロジェクトはどれか。ここで,割引率は10%とする。
単位 百万円
| プロジェクト | 初期投資額 | 1年目キャッシュフロー | 2年目キャッシュフロー |
|---|---|---|---|
| a | 7.9 | 4.40 | 4.84 |
| b | 5.5 | 3.30 | 3.63 |
| c | 4.3 | 3.30 | 2.42 |
| d | 6.1 | 2.20 | 3.63 |
- アa
- イb
- ウc
- エd
答えと解説を見る
✓ これが正解ウc
解説
各年を1.1の年数乗で割り初期投資を引くと、cのNPVが0.7で最大です。
NPV(正味現在価値)は、将来のキャッシュフローを割引率で現在価値に直して合計し、初期投資額を差し引いた値です。割引率10%なら、1年目は1.1で、2年目は1.21で割ります。aは4.40÷1.1=4.00、4.84÷1.21=4.00で、8.00−7.9=0.1百万円です。bは3.30÷1.1=3.00、3.63÷1.21=3.00で、6.00−5.5=0.5百万円です。cは3.30÷1.1=3.00、2.42÷1.21=2.00で、5.00−4.3=0.7百万円です。dは2.20÷1.1=2.00、3.63÷1.21=3.00で、5.00−6.1=−1.1百万円です。最大はcの0.7百万円です。割り引いた後の合計から初期投資を引いて比べる、というのがNPVによる投資評価の手順です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アa:aは割り引いた後のキャッシュフローの合計が8.00百万円と最も大きいものの、初期投資額も7.9百万円と大きく、差し引くと0.1百万円にとどまります。回収額の大きさだけで選ぶと誤ります。
- イb:bは割り引いた後の合計が6.00百万円で、初期投資額5.5百万円を差し引くと0.5百万円です。プラスではありますが、cの0.7百万円には届きません。
- エd:dは割り引いた後の合計が5.00百万円で、初期投資額6.1百万円を下回るため、差し引くと−1.1百万円のマイナスです。投資額を回収できない計画であり、効果が最大にはなりません。
この問題の用語
- スマートフォン電話に小型のコンピュータを組み合わせた携帯端末です。アプリを追加して機能を増やせ、タッチパネルで操作します。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:令和5年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問4
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