ソフトウェア開発管理技術|プロジェクトマネージャ試験
この分野には 43問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は保守(7問)・企画(4問)・共通フレーム(3問)・利害関係者(3問)・情報システム(3問)です。問題が多い回は令和7年度 秋期(6問)・令和6年度 秋期(4問)・平成28年度 春期(4問)です。
進め方を選び、整い具合を測り、変化を受け止める
開発モデルは、工程をどう進め、どう繰り返すかで区別します。要求が明確で全機能を一度に作るならウォータフォールモデル、コア部分から順に機能を足すなら段階的モデル、利用者の評価を受けながら作り直していくなら進化的モデルです。スパイラルモデルは、計画、リスクの分析、開発、評価のサイクルを繰り返して完成度を高めます。
アジャイルソフトウェア開発宣言は、一方にも価値があると認めながら、もう一方により価値をおく形で四つの価値を示します。プロセスやツールよりも個人と対話を、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、契約交渉よりも顧客との協調を、計画に従うことよりも変化への対応を重んじます。要求の変更は歓迎しつつ、期間は延ばさずに優先度の高いものから作ります。
スクラムでは、1か月以内に固定したスプリントを繰り返します。スプリントバックログは開発者の作業計画なので、途中でも開発者の判断で変えられます。現在のスクラムガイドは、以前の開発チームを開発者と呼びます。ユーザーストーリーの質はINVESTの六つの観点で確かめ、ベロシティは定められた期間に受入れまで済んだ成果物の量を表します。
XPは、ペアプログラミング、プログラムより先にテストケースを書くテスト駆動開発、外部から見た振る舞いを変えずに内部を整えるリファクタリングなどのプラクティスを示します。リーンソフトウェア開発は製造業のムダ取りの考え方をソフトウェア開発に応用したもので、ムダをなくす、品質を作り込むなど七つの原則を掲げます。
プロセスの評価は、手順の整い具合を測る物差しです。CMMIは組織のプロセス改善を助けるモデルで、成熟度をレベルで表し、レベル4は定量的な目標とデータで運営される状態です。SPAやJIS X 33002は、プロセスの能力水準を客観的に診断する枠組みです。JIS X 0160では、仕様どおりかを確かめる検証と、運用環境で意図した用途を果たすかを確かめる妥当性確認を分けます。
既存のプログラムから仕様を導き出すのがリバースエンジニアリング、公開された複数のサービスを組み合わせるのがマッシュアップです。エラー埋込み法は、埋め込んだエラーと元からあるエラーが同じ割合で見つかると仮定して、元のエラーの総数を推定します。
この分野で出た問題
- 令和4年度 秋期 問16XP(Extreme Programming)のプラクティスの一つであるものはどれか。
- 令和6年度 秋期 問17“アジャイルソフトウェア開発宣言”で述べている価値に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 令和3年度 秋期 問17マッシュアップの説明はどれか。
- 平成29年度 春期 問17マッシュアップを利用してWebコンテンツを表示している例として,最も適切なものはどれか。
- 令和4年度 秋期 問17ユースケース駆動開発の利点はどれか。
- 平成28年度 春期 問1情報システムの企画,開発,運用,保守作業に関わる国際標準の一つであるSPA(Software Process Assessment)の説明として,適切なものはどれか。
- 令和6年度 秋期 問15CMMI モデル V2.0 における成熟度レベルの状態のうち,レベル 4 の状態はどれか。
- 平成28年度 春期 問18CMMIの目的として,最も適切なものはどれか。
- 平成24年度 春期 問18CMMIの目的として,最も適切なものはどれか。
- 平成23年度 特別 問18CMMIを説明したものはどれか。
- 令和5年度 秋期 問16JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,ソフトウェアシステムのライフサイクルで実行するプロセスグループの説明のうち,テクニカルプロセスの説明はどれか。
- 平成28年度 春期 問16JIS X 0160において,“開発者は,ソフトウェア結合のために暫定的なテスト要求事項及びスケジュールを定義し,文書化する。”というタスクを実施するプロセスはどれか。
- 令和7年度 秋期 問14JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,テクニカルプロセスの一つである妥当性確認プロセスの目的はどれか。
- 令和7年度 秋期 問16JIS X 33002:2017(プロセスアセスメント実施に対する要求事項)の説明として,適切なものはどれか。
- 令和6年度 秋期 問7アジャイル型開発プロジェクトの管理に用いるベロシティの説明はどれか。
- 平成29年度 春期 問11アジャイル型開発プロジェクトの管理に用いるベロシティの説明はどれか。
- 令和6年度 秋期 問16アジャイル開発において,質の高いユーザーストーリーを作成するための観点として“INVEST”がある。ユーザーストーリーに対する評価のうち,“INVEST”の観点に合致したものはどれか。
- 令和5年度 秋期 問15アジャイル開発のフレームワークであるスクラムのルールとして,適切なものはどれか。
- 令和5年度 秋期 問1アジャイル開発プロジェクトの状況について,振り返りで得られた教訓のうち,“アジャイル宣言の背後にある原則”に照らして適切なものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問13アジャイル開発プロセスにおいて,Bill Wakeが提案した“INVEST”と呼ばれる六つの観点を用いて行うことはどれか。
- 平成30年度 春期 問17エクストリームプログラミング(XP: eXtreme Programming)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。
- 令和7年度 秋期 問15スクラムを適用している開発において,スプリントの途中で開発チームだけの判断で変更できるものはどれか。
- 平成29年度 春期 問18ソフトウェアのリファクタリングの説明はどれか。
- 平成26年度 春期 問16ソフトウェアの潜在エラー数を推定する方法の一つにエラー埋込み法がある。100 個のエラーを故意にプログラムに埋め込んだとき,そのエラーの存在を知らない検査グループが 30 個のエラーを発見した。そのうち 20 個は故意に埋め込んでおいたものであった。この時点で,このプログラムには埋込みエラーを除く残存エラー数は幾つと推定できるか。
- 平成21年度 春期 問16ソフトウェアを保守するときなどに利用される技術であるリバースエンジニアリングの説明はどれか。
- 平成25年度 春期 問18ソフトウェア開発におけるプロセスモデルに関する記述として,適切なものはどれか。
- 平成21年度 春期 問15ソフトウェア開発のプロセスモデルのうち,開発サイクルを繰り返すことによって,システムの完成度を高めていくプロセスモデルはどれか。
- 令和7年度 秋期 問17バグトラッキングシステムの説明として,最も適切なものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問19プロジェクトマネジメントの進捗管理や課題管理にだけでなく,サービスマネジメントのインシデント管理やサービス要求管理にも利用できる,次の特徴をもつOSSはどれか。
- 平成22年度 春期 問19リバースエンジニアリングの説明はどれか。
- 令和3年度 秋期 問16リーンソフトウェア開発の説明として,適切なものはどれか。
- 平成30年度 春期 問18リーンソフトウェア開発の説明として,適切なものはどれか。
- 平成27年度 春期 問17リーンソフトウェア開発の説明として,適切なものはどれか。
- 平成22年度 春期 問9情報システムの企画,開発,運用,保守作業にかかわる国際標準の一つであるSPA(Software Process Assessment)の説明として,適切なものはどれか。
- 平成26年度 春期 問18表はシステムの特性や制約に応じた開発方針と,開発方針に適した開発モデルの組である。a ~ c に該当する開発モデルの組合せはどれか。
- 平成24年度 春期 問17開発ライフサイクルモデルとして,ウォータフォールモデル,進化的モデル,スパイラルモデルの三つを考える。ソフトウェア保守は,どのモデルを採用したときに必要か。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 17年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。